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この1年の様子、サブマリーナ16610

2022.06.09.(木) 17:30

現行時代、最も無難な選択肢だった16610は、今や“無難”というようりも人気モデルの中心的存在という印象です。
サブマリーナデイトが「無難な選択」だったということは、今の腕時計事情を見る限り想像できないと思う方もいるでしょう。
しかし、ロレックスブームだった2000年前後という時代、16610は入手難易度が低く、高くも安くもないモデルというポジションでした。
当時の新品実勢価格は38万円程度だったのですが、最も人気のあった(デイトナを除くSSロレックスにおいて)14270が40万円台後半、逆に人気の無かった16710が33万円程度だったため、まさに中間価格帯だったといえます。
そんな16610は、2012年頃の段階で、当時の中古が30万円台後半だったように、“10年前の新品実勢価格と当時の中古相場が同一”という状態に変化。
ですから、アベノミクス以前の“安い時代”においてすでに評価されていた傾向があります。
さて、16610は腕時計が全体的に高くなった2013年以降、さらなる上昇となったわけですが、特に目立った上昇となったのは2022年という印象です。
2022年5月には、この16610のボトム価格が70万円以上という水準に到達。
2000年頃の常識だと、当時大人気だった14270ですら70万円台という水準にはなっていなかったため、時代が変わったといえ、16610の70万円台という水準は驚く水準だったといえます。
もちろん、2022年において、この16610より16710のほうが高い価格帯に位置していたわけですから、16610だけが特に優秀というわけではありません。
しかし、16710のように目立った特徴があるモデルが「過去は不人気、現在は人気」となったのに対し、16610の印象はいつの時代でもオーソドックスという印象。
そういったキャラクターである16610が70万円台になったというのは、過去の常識からすると「凄い」という感想になるわけです。
さて、そんな2022年5月から、現在1年が経過したわけですが、今の16610の様子はどうなっているかというと、70万円台後半(ABランク以上)という水準になっている様子。
この1年で目立った変化が起きたというわけではないものの、じわじわと上昇している印象です。







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