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【Nakamura’s BASIC】ラコステ「L.12.12」のカラーポロシャツ

2021.07.06.(火) 19:17

普遍を知り、アップデートすることこそ洒脱の鍵

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“軸をぶらさず、かつ立ち止まらない”。これがビームス クリエイティブディレクター 中村達也さんのファッション哲学だ。そのためには、ベーシックを基盤に装いや選びでいかに“今”を表現するかが肝要。基本も応用も熟知する中村さんに、その極意を学ぼう。


ラコステ「L.12.12」のカラーポロシャツ

「夏のスーツに色ポロを差す。’80年代の定番ですが、それが今新鮮」
――中村さん


一枚で着るのはもちろん、スーツやジャケットのインナーとしても重宝する夏のマストアイテム、ポロシャツ。これまでは台襟付きやニットポロなどドレス感のあるものが大人の定番だったが、今年は潮目が変わりそうだ。その背景には、昨今再注目されるフレンチアイビーの歴史があった。

LACOSTE(ラコステ)

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1933年に誕生したポロシャツの元祖「L.12.12」。不朽のデザインに加え、極めて多彩な色バリエーションも魅力だ。「ビームスでも1970年代から展開し続けているロングセラーです。私が入社した’80年代を振り返ると、フレンチアイビー全盛のなかで皆競うように色バリエを揃えていました。近年とは違って、今回ご紹介するような綺麗な色のものもポピュラーでしたね。ここ数年間はニットポロが主流でしたが、久々にベーシックなラコステを見直したい気分です」各1万4300円(ビームス六本木ヒルズ)


COTTON SUIT

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実は簡単に決まるスーツ×カラーポロ

「カラーポロの着こなしで最も簡単なのは、スーツのインナーとして活用すること。秋冬にタートルネックのニットを合わせると、簡単にコーディネートが決まるのと同じ感覚ですね。ただし、ビジネス感の強いスーツはミスマッチに見える危険あり。コットンやリネンなど、カジュアルな素材のスーツに合わせるとよいでしょう。’80年代のフレンチアイビー期には定番として親しまれた装いですが、これが再び今、新鮮に感じます。靴も奇をてらわず、普通のコインローファーを合わせたい気分ですね」


SEERSUCKER SUIT

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昔ながらのリブ襟も今、再び新鮮な表情

「夏らしいシアサッカースーツに鹿の子ポロという合わせもいいですね。ネイビーのポロシャツを選びがちですが、これを鮮やかなブルーに変えることでグッと今年らしい雰囲気になります。足元はエスパドリーユで軽やかに仕上げました。ちなみに、L.12.12は襟の表情も魅力。フレンチカラーと呼ばれる昔ながらのリブ襟は、ニットポロやシャツ襟のポロとはひと味違う趣を装いに加えてくれます。洗濯を繰り返してちょっとヨレた感じになっても、それがまた味わい深くて格好いいんですよね」